日々の暮らし

軽度発達・軽度知的障害の息子がピアノを習って大きく成長したこと

 

現在10歳の息子、4歳10ヶ月から個人の教室でピアノを習っています。

ゆうり
コロナショック後からはずっとZOOMで遠隔レッスンを受けています。

 

軽度発達・軽度知的障害の疑いを指摘され続けている息子、ピアノを習っていることで大きな成長がありました。

 

本記事には一体どんな成長があったのかを記載します。

 

ゆうり
お子さんの発達や習い事に興味がある人の参考になったら嬉しいです。

 

 

医療的ケアのある障害児を受け入れてくれたピアノ教室

ピアノを始めた当初、息子は気管切開をしており気管カニューレにつけた人工鼻に酸素チューブをつなげていました。

 

気管切開

ゆうり
ちょうど骨折していた時の写真。通常の三角巾で固定すると気管切開孔部分に当たってしまうので、腕固定バンドを骨折した日の夜に徹夜で作りました(泣)つかれた・・・。

 

『単純気管切開』ではあるものの、声門下に巨大な肉芽(にくげ)があったため空気が肺から上にあがらず一切声が出ない状態。

 

医療ケア用品もたくさん抱えた状態で受け入れてくれる教室はあるんだろうか・・・

 

すごく不安な中での教室探しでしたが、いちばん最初に連絡を入れた教室で受け入れてくれました。

ゆうり
「障害児 ピアノ教室 〇〇(住んでいた地域名)」と検索をかけてヒットした教室だったんです!

 

既に障害を持ったお子さんを何人か受け入れた実績があったことから、連絡をいれてみたところ問題なく受け入れてもらえて本当に嬉しかったです。

 

しかもただ受け入れてくれただけじゃなく、教え方がすごく上手な先生。

幼児教育の勉強もすごく真剣にしていて、褒めて伸ばす・一人ひとりの性格や特性に合ったいろんな方面からアプローチをしてくれる先生でした。

 

ゆうり
ここなら安心!そう思い体験後すぐに入会を決めました。

 

ピアノのおかげで息子はたくさん成長しました

ピアノを弾く時は、体中のいろんな機能をフル回転させます。

  • 左右の手それぞれが別々の音・場所を弾くので次の動きを常に頭の中で考え続ける
  • 暗譜でなければ楽譜を読みながら弾く
  • 鍵盤の打ち方で音色が違うので腕~指先だけでなく全身の筋肉を意識する(実際に弾いてると意識というより感覚で覚えていきますが)

 

小さい頃からピアノを弾いている私や息子にとっては左右の両手バラバラに動かすことは全く難しいことではなく、難しいと感じたこともないのです。

 

でも、そうではない人にとってこの動作は非常に難しいものなんだそう。

 

このバラバラの動作そのものが脳の成長にかなり関係していると考えられます。

 

ゆうり
なぜかというと、ピアノを習い始めてからの息子の成長速度・・・具体的にはお勉強系ですが、それが一気に伸びたんです。

 

息子の成長①相手が話している内容理解が遅い息子だけど・・・

声が出せるようになった今でも、息子は相手が何をいっているのか理解するのが遅いことが多々あります。

特にストーリーがあるものが大の苦手。

 

ゆうり
「経験が少ないから」と言われがちですが、それだけではないように思えます。

 

何度も何度も見ているアニメや動画も、「これはどんな内容だった?」と聞いても固まってしまう。

 

「今日の算数の授業はどうだった?」と聞いても「楽しかった」しか出てこない。

 

頭の中で組み立てるのが苦手なのか、そもそも組み立てる要素を持ち合わせていないのかはわかりません。

 

とにかく理解力が弱いのでフォローは欠かせません。

 

 

それでも、4年生になってからはなるべく一人で先生とやりとりさせるように変えてみました。

すると、ママが助けてくれないというのが分かったんでしょうか。

 

少しずつ先生の話を理解し、ZOOMでの遠隔にも関わらず先生の指示通りに練習したり弾き直ししたりできるようになってきました。

 

ゆうり
意を決して崖から突き落としてよかった・・・。

 

(私は画面にうつらない後ろで見ていて、なにかあればフォローできる状態にはしています。)

 

そして、もともと得意だった計算系や暗記系は更に得意になっていて、夏休みの宿題計算ドリルや漢字ドリルはもはや遊びの範疇でサクサクとこなしている状態。

 

3年生の時にはパソコン検定もアッサリ合格しました。

ゆうり
誰に似たんや・・・。

 

息子の成長②6年経っても楽譜が読めない息子だけど・・・

週イチのレッスンをはじめて6年。

未だに楽譜が読めません。

 

センターにある「ド」の音すらも怪しい。

 

おそらくこれは息子の特性。

私達が見えている5線と音符の位置関係とは違う状態に見えているものと思われます。

 

ゆうり
息子に聞いても、まだうまく説明できる力がないので具体的にどのように見えているのかは分かりません。

 

ただ、「この音符は1つ前の音符よりも上の位置にある?下の位置にある?」という問いすらも間違えることが。

 

でも、人間だれしも苦手なものはありますよね。

 

そこで「できない・苦手だから」で諦めさせないのが私の育児。

 

できない・苦手だということが分かったのなら、どうすれば少しでもそれが分かるようになるのかを自分の頭で考えて工夫して自分のやりかたを見つけてごらん。

あなたに合った、あなたの得意な方法で苦手な部分をカバーすることができるから。

 

息子が考えることをやめる、いわゆる思考停止状態になると私は怒ります。

 

私も夫も、息子を一生助けられるか分からないから。

 

  • 自分で誰かに助けを求めること
  • 何を助けてほしいのかを伝えること

 

これができないと誰も助けてくれないんだよ?

伝えることができれば、色んな人が手を差し伸べてくれるよ?

そう伝えています。

 

「考えることをやめる」というのはすなわち「解決を諦める」ということ。

それは息子の自立には繋がりません。

 

 

ゆうり
親の義務は、子供を心身共に自立させることだと私は考えています。

 

厳しくはなりますが、とにかく「すぐに誰かが助けてくれるだろうと期待したり、まあいいやと思わずに自分の頭でどうしたらいいか考えなさい。」って練習のたびに伝えています。

ゆうり
すんごい疲れる。すんごい疲れます。・・・はい。毎度同じことを繰り返し。

 

でも、細かく読み込むことはできないけれど大体どのあたりを弾いているかというのは分かってきた息子。

また、記憶力は良いので音で覚えているようです。

 

 

ゆうり
そしてコードはシャープ調からフラット調まで全て覚えているので、ある練習曲を【じゃあ○○コードに転調して弾いてみて?】と言うとスグにできちゃいます。

 

これはもう、先生が用意してくれた練習と本人の努力!

 

 

ゆうり
歩みは遅いけれど、それでも確実に進んでいます。

 

息子の成長③筋緊張がとれなかった息子だけど・・・

ピアノを引く時は肩~腕~手~指先の力の入れ方・脱力がすごく大切。

でも息子は脱力がすごく苦手で、手首ブラブラのような動きがなかなか出来ないんです。

 

今でも拍手するときは、肩から手のひらまでカッチカチ。

シンバル叩くお猿さんのオモチャ知ってます?

猿シンバルおもちゃ
出典:Amazonより

ゆうり
いやこれ、怖すぎでしょ(笑)!!!目が!!!目がぁぁぁ!!!(ムスカ)

 

Amazonで買えます(笑)高い(笑)

 

どにかく、こんな感じのカッチカチの状態。

 

ゆうり
でも、ボールや箱を使った脱力遊びなど脱力練習を地道に教え、うまく出来なくても褒め続けてくれた先生のお陰でかなりキレイな音色を奏でることができるようになってきました!

 

基礎をすごくすごく大切にする先生なので、鍵盤のタッチのしかた(指のどこに当てるかなど)や指全体の丸め方など本当にしつこく(そしてめちゃくちゃ優しく微笑みながら)コメントして修正し続けてくれました。

 

息子の成長④弾けること、褒められることが自信に!

誰かから褒められることを目的にはしてほしくないのですが、やはり褒められるのは嬉しいですよね!

 

ゆうり
そして一番うれしいのが、『僕もこの曲弾けるようになりたい』『ママが弾いてる曲、僕も弾けるようになる?』と聞いてくるようになったこと。

(私は経験者です)

 

誰かからの褒め(要は餌)をもらうために頑張るって、私はあまり良い傾向だとは思わないんです。

 

大切なのは、自分自身がやりたいと思うこと・成長したいと思うこと・できるようになった自分に喜べることだと思うんですね。

 

だって、周りの人のために生きているわけじゃないですから。

 

 

ゆうり
たとえ親子でも、息子は息子の自我があって一個人であって親の庇護のもとにはあるけれど親によってコントロールされるべき存在ではないはず。

 

だから、ママに喜んでもらうのが好きな息子ではあるけど自分の中の成長を喜び目標を達成していく人であってほしいと願い接しています。

 

 

おわりに:ピアノを習っていて本当によかった

素晴らしい先生に出会えたことが一番。

発表会のときも、他の親御さんがたやお手伝いの先生がたみんなが息子に気をかけてくれて成長を喜んでくれています。

 

同い年の子供たちに比べると心の成長も理解遅く赤ちゃんのような感じ。

 

10歳の今でも「ママにチューして欲しいよぉ♡」「もっと抱っこして欲しいよぉ♡」と甘えん坊です。

ゆうり
家の中では本人が満足するまでやってあげます!子供時代に親からの愛情を感じることで得られる心の安心感・安定感は大人になってからの精神的自立に関係してきます。

 

それでも誰にでも愛想よくニコニコ接し、小さな体で一生懸命酸素ボンベのカートを引いて舞台にでて、お辞儀をした後の拍手に合わせて自分も笑って拍手してしまっている可愛らしさに会場から優しい笑いが聞こえてきます。

 

全く緊張をしない子なので本当にその場を楽しんでいる息子を客席側から見ると涙が流れそうになります。

 

生まれてすぐに緊急搬送され、何度も入退院と手術を繰り返し、よくなるために受けた手術では合併症が多発し緊急気管切開で突然声を奪われ一時は経管栄養になった。

そこまでしたのにこの先の治療には進めないほど体内の条件が悪く、見た目とは裏腹に血液検査の結果はよくありません。

 

嘔吐することが増えたりしんどくても、いつでも笑顔でいる息子。

 

息子の未来を信じて将来どう過ごすかという話もしつつ、でも早いうちに別れが訪れるかもしれないという恐怖と心の準備をしながら毎日を過ごしています。

 

病気だからといって何でも甘やかすのは良くない。

 

だけど限りある命・いつ失われるか分からない命(それは私達も同じですね)ということを忘れずに、制限ばかりかけずに楽しく過ごしてもらいたいなと思っています。

 

 

いつも応援クリックありがとうございます♫

  • この記事を書いた人

ゆうり

30代1児のママ。人付き合いは狭く深く長く。ママ友ランチ的な集まりが恐ろしく苦手。 無脾症候群、総肺静脈還流異常症といった先天性心疾患を抱えて生まれてきた息子とのこと・軽度発達障害✕軽度知的障害児への教育方法について・ママ自身のケアや日々思ったことや日常の生活をあれこれと綴っています。バリバリの元ギャル。

-日々の暮らし
-, ,

© 2021 ゆうりブログ