お葬式〜思ってたんと違う〜

スポンサーリンク

ちょっと前に、祖父のお葬式がありました。

通夜・告別式あわせて2日間に渡って行われたときのもようをお伝えします。

 

良ければ参考にして下さい(なにかしらの)。

 

元大富豪・祖父

大富豪っていうか、曽祖父がただの成金です。

幼い頃は家に女中さんが何人もいたそう。

 

成金曽祖父の息子である祖父は、95歳であちらの世界へ旅立ちました。

 

元貧乏人・祖父

成金なったり貧乏なったり忙しいですが、とりあえず株の大暴落で貧乏になったそうです。

女中さんがいたという豪邸までも抵当に入れていたらしく、正真正銘の貧乏になったそうな。

 

元会社員・祖父

その後高校を卒業した祖父は、某企業へと就職を果たします。

 

夫・祖父

祖母とはお見合い結婚をしたそうですが、成金時代のプライドが抜けず

「なんでこんな家のやつと結婚しなきゃなんねーんだよ」

と、ふてぶてしい態度で義父(祖母の父)に接していたらしいです。

 

バイオレンス・祖父

甘やかされて育った祖父は、見事に天竜人のような成人となりました。(ワンピース読んでね)

少しでも気に入らないと即暴力です。

ストーブにかけてあったヤカンの熱湯を祖母にかける。

など、恐るべき所業を。

 

祖父・会社を辞めたってよ

高卒の祖父。

学歴コンプレックスがあったようです。

 

「大卒年下社員をえこひいきする!」という理由で上司と喧嘩をし、会社を辞めてきたそうです。

 

祖父・ニートになる

以来祖父は50年以上、ニート生活を送ることとなります。

 

祖母は養鶏などで日々の生活費を稼ぎ、新聞代すら支払えない事もあったそう。

大切な土地を売ることで、子供の大学費用などを捻出してきたらしく、現在まで残っていれば2億くらいになったそうです。

 

祖父・召される

そんな祖父も年齢には勝てなかった。

毎晩大吟醸をしこたま飲んでいたお陰か、棺の中の祖父の肌は、いつもと同じようにツルッツル。

 

 

「おじいちゃん、肌きれいだね〜」

 

祖父から母、母から私へと受け継がれた肝臓の強さをもってすれば、私も毎晩大吟醸飲めばアスタリフトスキンケア不要になるのかもしれない。

 

 

ゆうり
でもとりあえずビールなの。それも常温の。

 

坊さん(ほっさん)のお説教

わたしの地元では、お防さんのことを

  • ほっさん
  • ほっさま

と呼んだりします。

なんでか知らないけどね。

 

そんな坊さん、御経が一段落ついた所でお説教をしてくれました。

 

とにかく強調していたのが、「仏様(祖父)が繋いでくれたご縁を大切に」ということ。

 

祖父の葬儀で、30年近く会っていなかった従兄弟たちにも会えました。

年齢も近いので大盛り上がり。

少し遠くでピシっと正座して気まずそうにしていた従兄弟の奥さんも引き込んで、わいわいガヤガヤ(こーゆーの、大得意だよ!)

 

確かに祖父が結んでくれた縁。

おじいちゃんありがとうっ(*˘︶˘*)

 

坊さんの質問

坊さんは祖母に質問を投げかけました。

 

「このあと時間をいただいて、仏様の戒名をつけさせていただきたい。そのため、仏様の生前のお人柄を知れたら…と思います。奥様、ご主人はどのような方でしたか?」

 

祖母は答えます。

「とても怖い人でした。今の若い人だったら絶対に一緒にいられないと思います。」

 

 

坊さん

「・・・・・・・あ、そうでしたか・・・・」

 

 

私には聞こえた。

その時の坊さんの心の声が。

 

「思ってたんとちがう。思ってた回答と違うぞ。いい話が出てくると予想していたんだ。」

 

その後、私には坊さんのお話は頭に入ってこなかった…

坊さんの「思ってたんと違う心」に想いを寄せていたら、気付いたら休憩時間に入っていました。

 

笑う兄・耐える妹

私には最愛の兄と妹がいます。

言い過ぎました。でも仲良しです。

 

実は彼らは休憩前、罰当たりな事をしていました。

坊さんの御経中、笑いを堪えきれずに吹き出したのです。

 

祖父の家の宗派のお葬式は初めての私達。

今までの人生で一切耳にした事のない、それはまるで音楽のような御経。

 

突然曲調が、代わりました。

そう…

 

まるで…

 

突然バラモンたちが小躍りを始めたかのような。

 

 

それは、普段真面目な兄の笑いポイントにミラクルヒット!

 

しばらく肩を震わせていたものの、とうとう喉の奥で

 

 

 

『ぐふぉっ。』

 

 

出てしまった…。

 

 

 

真横にいた妹が咄嗟に顔を下に向け、長い髪で自らの顔を隠す。

 

いや、

 

 

髪で隠しきれてないからね。あんたたち2人の所だけ、肩がウェーブしとるしね。

 

 

 

これをキッカケに、兄と妹のわだかまりが少し溶けたように感じられます。

 

 

おじいちゃん、ありがとう。

 

祖父・戒名

休憩明け、祖父の戒名が発表されました。

 

坊さんは、その戒名をつけた理由を丁寧に教えて下さいました。

 

その一方で私は

「戒名は、なぜ音読みなのか」という疑問と向き合っていました。

 

そして父に聞いてみました。

 

父も分かりません。

 

(なんでだろうね?中国語読み?知ってる人いる?)

 

父も知らないところまではOKです。

ところが父は、あろうことか

 

試しに

 

祖父の戒名を訓読みしはじめたのです。

 

 

 

「う~ん…訓読みすると【てるゆき】さんだもんなぁ」

 

といった具合に。(本当は訓読みしても「てるゆき」じゃないよ)

 

 

そこでまた『ぶふぉっ。』

 

 

私と父の仲も一層深まりました。

 

 

おじいちゃん、ありがとう。

 

出棺

とうとう火葬場へ移動です。

祖父と祖母は霊柩車に乗って。

他の親族・参列者はマイクロバスで追いかけます。

 

葬儀場の外へ行くと、そこには霊柩車が待っていました。

ところが、霊柩車というか

それはただの

 

 

黒いバン。

 

 

 

DVじいちゃんの遺影を持つ祖母の表情を見て目を潤ませていた妹に、思わず話しかけてしまいました。

 

「霊柩車、思ってたんと違う。」

 

『ぶふぉっ!』(妹)

 

妹「ねえ、いま感傷に浸ってたんだけど!」

私「だって、思ってたんと違うでしょ?霊柩車って、後ろに寺みたいなの乗ってるじゃん」

妹「わかるよ、私もちょっと【えっ?】って思ったけどさぁ!言っちゃダメだと思って耐えてたんだよ!」

 

そこに母参戦。

 

母「あれが一番安かったのよ!おばあちゃんが【一番安いのでええ】って言ったから!あれだって7万くらいすんのよ!」

 

 

りょうかいでーす。

 

祖父・骨になる

そうして祖父は焼かれました。

焼却時間が予定よりかなり長引き、「最後までしぶといね」なんて言われながら焼かれた祖父。

 

ようやく完了の合図が鳴りました。

 

骨にレベルアップした祖父が出てきました。

 

皆で少しずつ骨を取り、骨壷へ入れていきます。

 

そして骨壷へ入れなかった骨を前にして、医師である伯父による講義開始。

 

「ここが大腿骨でなぁ、ここが耳の後ろのここらへんの骨だわ」

 

へぇ~…ふむふむ…と聞く祖母。

イキイキと解説する伯父。

 

 

さ、また葬儀場へ戻ろう。

 

坊さん・マイカー

坊さんは葬儀場と火葬場をマイカーで移動していました。

 

質素な色合いをした袈裟。

少し白髪が混じったおだやかで優しそうな顔立ち。

 

そんな彼が乗り込んだ車は

 

超高級外国製クラシックカー

 

 

 

私「思ってたんと違う。」

一同「な。」

 

エピローグ

こうして、無事祖父を見送ることができました。

 

いかがでしたか?

 

成金DVじいちゃんは、すばらしい家族を残してくれました。

おじいちゃんの残してくれた優しい家族・親族との繋がりを、これからも大切にしていきたいと思います。

 

おじいちゃん、ありがとう!

 

おわり。

 

追記記事:【追記・・・女を落とせ!】祖父のお葬式〜

 

人気記事:ちゃんと濡らしてよ!子宮頸がん精密検査に通い続けているんだけど…

人気記事:小さい子供がいる家庭こそテントではなくキャンピングカーを買うべき理由

スポンサーリンク