17歳の臓器提供意思表示カード

今から約19年前。

 

私は、【臓器提供意思表示カード】に署名をしました。

臓器提供意思表示カード

 

偶然父親と行ったコンビニかどこかに置いてあったのを目にしたことがキッカケ。

店頭から持ち帰り、家で記入し父親に家族署名してもらいました。

 

当時17歳。

私はまだ金髪ピアスに短いスカート、ルーズソックスを履いた黒ギャルでした。

臓器提供意思表示カード

それからというもの、いつでも大切にこのカードをお財布の中に入れて持ち歩くように。

 

賛否両論あるのは重々承知の上で、今日はわたしの考えを述べさせて下さい。

改定臓器移植法全面施行

時が経ち、

2010年には改定臓器移植法が全面施行されました。

 

それまでの移植法とは大きく内容が変わり、

 

15歳未満の子供にも臓器提供が可能になりました

 

世界の流れからみると、あまりに遅い対応。

それでも一歩、進んだかのように思えました。

 

 

政府は動きました。法律が変わりました。

でも、

 

日本人の意識はまだ、変わっていません。

気持ちが追いついていないと言ったほうが良いでしょうか。

 

法的には15歳未満の臓器移植が出来るのに、ドナー(提供者)が足りないんです。

我が子の身体を、誰かに提供する・・・親の気持ちが追いつかないんです。

アメリカとの臓器提供数比較

例えばアメリカ。

アメリカでは【脳死は人の死】とされているため、臓器提供全体でみると年間9000人(2015年)ほどの臓器提供があったそう。

 

ところが日本人の感覚では、【脳死は人の死】という認識には至っていない。

だって、心臓は鼓動していて身体だって温かいから。

 

アメリカの9000人に比べ、日本では同じ2015年に90人。

アメリカ対日本の人口比は1.25にも関わらず。

 

詳細データは、日本臓器移植ネットワークHP(クリックで外部ページへ飛びます)をご覧下さい。

なぜ「目の前で倒れている状況」になっているのかに気付くこと

「他にもどこかで倒れてるおばあちゃんがいるかもしれないから、目の前のおばあちゃんだけ助けたら不平等になるから助けないの?」

先日、この言葉が私の目に飛び込んできました。

 

 

目の前で倒れている人を助けるのは当たり前のこと。

とっさに身体が動くものです。

すごくすごく素晴らしいと思います。

 

 

でも、

「1人だけ助けるのは不公平だから、ミンナに平等に募金をしろ」??

 

と、こんな次元の話をしているのではありません。

 

 

 

なぜその「おばあちゃん」が倒れている状況・助けを求めている状態に陥っているのかまで考えた人は一体どれだけいるのでしょうか。

 

偶然目の前で倒れたんですか?

 

違いますよね。

 

ここに気付き、皆が意識を変えて動いていかないと

 

いつまでたっても

 

【助けが必要→巨額のお金を集める→別の人も助けが必要→また巨額のお金を集める・・・・】

 

いたちごっこです。

いつまで続けるつもりですか?

 

 

「考えるキッカケにはなったと思う。」

こんな意見もあると思います。

 

 

じゃあ、「考えたけれど原因に気付かない」人が多かったら?

 

「またこれからも募金すればいい。募金しよう。」という結論に至ってしまったら?

 

最初から

「おばあちゃんが助けを求めている根本的な理由は、これなんだよ。みんなで意識をかえていこうよ。」

 

そう伝えられたら、時間の無駄を省けるのに。

 

 

2018年11月30日時点で、0-9歳の心臓移植待機児童は国内で28名。

移植待機者

日本臓器移植ネットワークHPより

子供が脳死状態になったら

我が家では、子供が脳死状態になったら

 

「提供可能な臓器は全て提供しよう」

 

そう主人と話しています。

 

 

誰かの役に立てるなら。

その人の中でこの子が生き続けられるなら。

この子が生きた証を残せるから。

この子が今まで色んな人に助けてもらった恩返し。

 

 

色んな感情が混ざっていますが、全てポジティブな感情。

夫婦共に異論なく決まりました。

研究の為の解剖

うちの子は1万人に1人と言われる特殊な臓器構造をしています。

 

そのため、臓器提供が出来ない可能性もあります。

 

 

そのときは、研究の為の解剖に快く応じると決めています。

 

医療が進歩した現代でも【予後不良】と言われる息子の病名。

 

今後同じ病気を抱えて生まれてくる子供が少しでも助かるように、ただ助かるだけでなく元気に長く生きられるように。

 

 

そう考えて、1つ1つを選択しています。

おわりに

わたしは昔から子供が大好きです。

自分の子供だけでなく、【こども】という存在が大好きです。

 

1人でも多くの子供が助かって欲しいと思っています。

 

日本の新生児医療は世界トップレベルだと、以前お世話になった医師が教えてくれました。

 

日本全体の医療技術も高いです。

 

技術がある日本なのに、その日本国内で助けてあげられない現状。

 

 

助かる命がある一方で消えていく命があるのは分かっています。

間近でも見てきました。

 

 

我が子が亡くなった時の親の悲鳴は、私の記憶から薄れることはありません。

 

 

それでも、変わる時が来ているんだと思います。

 

大切な人大切な人を亡くすということ